
2025.06.30
2025.06.24
20周年記念の社員企画はまだまだ続きます!
創立記念日から時が過ぎ、2月某日、シリウスは初めて他の照明デザイン事務所との交流会を開催致しました。
その照明デザイン事務所とは、岩井達弥さん率いる「Lumimedia lab」さんです。
事務所の代表同士の仲が良く、今回の交流会が実現しました!
まずは、ご挨拶からスタートです。
ここからどの様な化学変化が起こるか楽しみですね~。
まずは、乾杯です♪楽しい時間が始まりそうです。
次に、各事務所の代表取締役がプレゼンテーションを披露しました。
普段、他の事務所の、ましてや代表のプレゼンテーションを聞く事が出来る機会など皆無なので、所員も真剣に聞き、メモを取っていました。
お二方のプレゼンを聞いて感じたことは、やはり、代表によって事務所のデザインの打ち出し方や色が変わるものだな~ということです。
それぞれの考えに刺激され、いい時間となりました。
所員からは質問などが飛び交い、ディスカッションの時間を取ることも出来ました。
続いては、岩井さんに実際に大学で教えておられる、「建築照明デザインの歩み」について特別にレクチャーしていただきました。
普段、照明デザインに従事している皆さんですが、照明デザインの歴史については、学んだことがない方が多く、興味津々でした。
私も知らなかった話が多く、聞き入ってしまいました。
まずは、アメリカにおける、「照明デザイン創生期(1930-50‘s)」のお話からスタートし、
照明デザイナーのパイオニアとも言われるアメリカのリチャード・ケリーによる3つの教えについて学びました。
「視点をつくる」
「環境の明かり」
「揺らめく輝き」
「視点をつくる」というのは、舞台のスポットライトのような注目を集める光のこと。
「環境の明かり」というのは、周囲の光のことで、周りに広がる、気持ちが安らぐような光のこと。
「揺らめく輝き」というのは、シャンデリアやろうそくの光のことで、遊び心のある光のこと。
どの考えも、現在の照明デザインまで残り続けており、照明デザインの根源となるような大切な考え方なので、リチャード・ケリーの偉大さを再確認致しました。
また、同時代に活躍した、エジソン・プライスによる、卓越した光学設計や建築と一体化した器具の考え方、建築と調和するシンプルな器具デザインなどをご紹介いただき、この時代から、こんなに洗練していたのかと非常に驚きました!
続いて、「日本における照明デザイン創生期(1960‘s)」のお話しです。
1964年には、東京オリンピックが開催され、日本の照明も動き始めます。
その後、「日本における照明デザイン始動(1970‘s)」となり、1970年に大阪万博が開催されます。
今、話題の大阪万博ですが、今回は55年ぶりに開催されるんですね~。
その後、東京タワーのライトアップが始まり、日本の照明デザインが飛躍的に進みます。
ライトアップが人々の日常に浸透し始めます。
私の記憶だと、木村拓哉さんがドラマでライティングデザイナー(イベント照明)を演じたのも、この位の時期で、当時テレビで見ており、とても魅力を感じたのを覚えています。
その後、1990‘sに入り、調光システムが大躍進してきます。
2000‘sには、青色LEDが発明され、照明デザインの世界に大革命が起きます。
そして、2012年に東京スカイツリー🄬が開業した事により、LEDの進化が加速します。
当初は、色味やパワーなど、従来光源通りの光を再現するのは難しかったですが、
照明メーカーの切磋琢磨により、LED照明器具の性能が上がり、現在は一般化していますね。
新しい光源の発明により、照明デザインの表現の幅も広がり、今日、多くの照明デザイナーが新しい表現に取り組んでいるという事で、最後は、お互いの事務所の最新プロジェクトを見ながら意見を出し合いました。
所員同士もとても刺激的な時間になったと思います!
次は、お互いの竣工したプロジェクトを現地で解説するツアーを開催するなんてものも面白いネという話にもなりました。
普段は自分達の事務所の事しかわからないですが、今回の交流会により、他の事務所の仕事も学ぶことが出来、良い刺激を受けたことは間違いありません。
さて、いよいよ次回は、最終回のXR体験後の「近未来の照明デザイナーのプレゼンテーション方法について考えよう!」の発表会となります。
体験したことを軸に考察、そして最終段階としての発表ですから、とても楽しみですね♪
では、次回、乞うご期待です!
(つづく)