2026.08.17

2026.08.17
万博の照明デザインレポートは、いよいよ最終回となります。
第3回は、Eゾーン(井上担当)、Fゾーン(ダビデ担当)をご紹介します。

まずは、井上が担当したEゾーンです。

彼女にとっての 第3位は、シンガポールパビリオンです。
このパビリオンは、「ドリーム・スフィア(夢の球体)」をイメージしており、
綺麗な球体となっています。表面は鱗のようなデザインで、その1つ1つに照明器具が設置してあります。
球体なので見る角度により光の小さなドットが見え隠れするという、非常に繊細なライティングとなっています。

第2位は、ベルギーパビリオンです。
こちらのパビリオンは、水をテーマに多種多様な照明手法が使われており、
夜はかなりお祭りモードになります。万博という事で、各国それぞれ違った考え方の照明デザインをみる事が出来るのも面白いです。

第1位は、オマーンパビリオンです。
こちらのパビリオンは、私、四方はノーマークだったのですが、
井上のレポートから非常に綺麗な照明デザインとなっている事がわかります。
水をイメージした青い光と赤い建物部分のコントラストが素敵です。
照明器具にもグレアカットルーバーが設置してあったようで、細かい配慮も十分です。

特別賞は、トイレ8です。
こちらはお金をかけず、いっさいライトアップが計画されていないトイレです。
しかし、近くのnull2のサーチライトが幸運にも当たる事で不思議な雰囲気でライトアップされ、面白い見え方をしていたようです。
このような偶然の面白さを発見するのも調査の楽しい所です。
<四方考察>
私のおすすめは、オマーンパビリオンです。
赤い建築に対して、深い青や緑の光、電球色の光を使う事により、幻想的で絵画のような空間になっています。このパビリオンをみてオマーンという国に魅力を感じ、是非行ってみたいなと感じました。各国のパビリオンは、行ってみたいと思わせる仕掛けも大切なように感じます。中央が通路のようになっているので通り抜けが出来、光の移り変わりを堪能できるのも魅力の1つです。

続いては、ダビデが担当したFゾーンです。

彼にとっての 第3位は、未来の都市パビリオンです。
こちらはダブルスキンのメッシュ膜の裏に照明器具が入っており、
夜間は様々な色に光が変化します。複雑なモアレが表面に浮かび上がり、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
昼間の真っ白な印象から夜は照明の光の力を借り、新しい魅力を放っています。

第2位は、パソナパビリオンです。
ライン照明が印象的な外観を縁取っているのと、外からゴボスポットライトを当てる事により華やかな模様を映し、多様な照明手法を駆使しています。

第1位は、よしもと waraii myraii館です。
こちらは、シリウスが照明コンサルタントを担当したパビリオンになります。
よしもとwaraii myraii館のテーマは、「こころとからだの健康につながる、笑いのチカラ」です。
形のシンボル性により、非常に目立つ存在となっており、人気撮影スポットとなっていました。スポットライトで全体を綺麗に当て込んでおり、象徴性を強調しています。

特別賞は、休憩所1です。
層を重ねたような質感で軽やかさや風の音が聞こえるような建築となっています。
二枚貝のような屋根と漏れる優しい光は、来場者を優しく包み込んでいました。
<四方考察>
私のおすすめは、よしもと waraii myraii館です。
調査をしている際にも、多くの方が撮影をしており、会場のマスコット的パビリオンとなっていました。球体を強調する照明計画により、夜はより明るさを放っており、
笑顔の球体と相まって、夜に光輝く笑顔の太陽のようでした。

全3回にわたり、万博のレポートにお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
それぞれの視点で万博の調査を行うことにより、お互いに新たな気づきを与える事が出来たと思います。
万博という特別なイベントにおいて、各国が自国の魅力を表現し、その結果、多くの人々の心を惹きつけている事が強く印象に残りました。
仮設のイベントという事もあり、美しさだけでなく、インパクトや象徴性も非常に大切で、第一印象で人を惹きつけ感動させる光、熱狂させる光というものを学べたと思います。
21周年を迎えたシリウスは、これからもインプットを大切にしながら、アウトプットへの成長を続けていきたいと思います。
皆様、今後ともよろしくお願いいたします!
シリウスライティングオフィス一同