SIRIUS MAGAZINE

ABOUT

シリウスマガジンでは、最近のお仕事や社内の様子、
照明の話など様々な情報を発信していきます!

2022.07.27

vol.18[ 広報の現場レポート!] ~ 第1回 リストランテ濱崎編~

皆さん、気になるプロジェクトに足を運んでみたけど、どこを見たらいいのかわからない…という経験をした事はありませんか。
今回からはじまるレポートでは、現場好きの広報が完成したプロジェクトに訪れ、身近な目線で感動したポイントなどを皆さんにご紹介したいと思います。
読んだ方が、是非足を運んでみたい~という気持ちになっていただければと思います!

記念すべき、第1回は、「リストランテ濱崎」さんにお邪魔致しました~。

「リストランテ濱崎」さんは、人気の老舗イタリアンレストランです。
もともとは南青山に店舗を構えていらっしゃいましたが、今回、神宮前の緑豊かな東郷記念館にお店を移転されました。

入口の素敵なサインとブラケットに誘われて、さっそく中にはいると…、そこには上質な空間が広がっていました。

内装設計は清潔感があり、タイル・什器などはデザイン性が高く、そこはかとないオシャレ感が漂っています。上品でありながら、非常に親しみがわく、とても素敵な雰囲気です。

エントランスを入ると、まず奥の壁とセンスの良い花器に目が奪われます。
間接照明の効果により柔らかく浮かび上がった壁と、その前に置かれたハイライトされた花器。中へ足を一歩進めてみたい衝動にかられます。

天井には余分なダウンライトがついておらず、洗練された空間になっていることで、より一層奥の照明に照らされている壁とお花に意識が行きます。一瞬で脳が空間の奥行き感を認識するのがわかります。

奥へ進んでいくと、一気に目の前が開け、テーブルがあるメインダイニングの空間が広がりました。大きな窓越しに見える庭園が目に飛び込んできます。
撮影の時期はちょうど桜のシーズンだったので窓からの景色が最高でした!

全体の光の雰囲気は、柔らかく心地よい明るさです。テーブルの上はきらりと食器の美しさがわかる照度になっているのも見逃せません。

次に目に入ってきたのは、家具などの什器です!椅子、テーブル、花器など、どれもセレクトセンスが洗練されていて、うっとりしてしまいます。

食器やカトラリーも美しく、撮影時には、それぞれ違うものをテーブルにセットしていただきましたが、どれも美しく、テーマ性を感じます。
どんな食器で提供されるのか、シェフの奏でるストーリーを楽しみに来るお客さまもいるのではないでしょうか。

更に、特筆すべきは、アートの選定が素晴らしいということです。
そのアートが映えるよう、抜群の相性をもつ壁が背景となっており、訪問者の目を喜ばせてくれます。

肝心の照明についてですが、実はアートに光を当てるのは、照明器具を取り付ける場所の距離計算などを含め、とても難しいのです。
しかし、どのアートも寸分狂わず正確に光が当たっています。すっ素晴らしい!まさに計画通りといった感じです。

感動している中、目に入ったのが、部屋の天井に入っている間接照明です。
この広いダイニングルームは、お客さまのニーズに応じて二分することが出来るようになっています。可動間仕切りにより個室利用も可能なのです。
実は、この間接照明は、その可動間仕切りの間接照明でもあるのです。

仕切り壁を開けている状態では、空間アクセントとなるデザインとしての照明、また閉めている状態では美しい間接照明として内装デザインを華麗にサポートしています。
ぜひBefore / Afterがいかにナチュラルであるかをご覧ください。

Before :仕切り壁を閉める前

After :仕切り壁を閉めた後

美しいですね。Beforeの仕切り壁がない場合でも、間接照明なので眩しくないですし、デザイン的にも全く違和感がありません。
Afterの仕切り壁がある場合は、間接照明が壁にあたっていることにより、壁の柔らかい表情が浮かびあがり、居心地が良い雰囲気作りに一役かっています。
どちらの場合でも違和感がない。というのが、当たり前にみえて非常にレベルの高い照明デザインになっています。

奥に進んでいくと、トイレまでの廊下では、以前の店舗で使っていた建具が移設されています。そこには光が灯され、ガラス越しに優しく漏れる光が、奥へといざなってくれています。
一般的な手法であるダウンライトによる上からの光を排除し、足元から天井まで横からの間接照明によって優しい光を感じる事が出来ます。この効果により、廊下全体が柔らかい印象となっています。たかがトイレまでの廊下、といった手抜きは一切なく、妥協のないインテリアと照明によるデザインの調和が見事です。

その廊下を通り、トイレの前まで来るとアートと可愛らしいブラケットがお出迎えしてくれます。座ることの出来るウェイティングスペースもあり、お客さまに対する、お店の方、デザイナーの方の細部までの心遣いに驚きました。

そして最後にトイレについても一言レポートさせてください!
床のタイルを美しくみせるダウンライトと、ミラーの間接照明のバランス。これがまた絶妙にいいんです。
ミラーに間接照明が入っていることで、顔に落ちる自分自身の影が消されるので、お化粧直しがし易いですし、何より鏡に映った顔が美しく見えるんですよ(笑)。
トイレも居心地最高です。

一通り全体についてレポートしてきましたが、この居心地の良さはいったい何なんだ…?

空間を堪能した私は考えました…。

そう、このプロジェクトは・・・
「内装デザインと照明デザインのバランスが最高にちょうどいい」のです!!

すべての場所で、非常に居心地がよく、インテリアデザインと照明デザインのバランスが最高なのです。

この居心地のよさは完成した空間を見ると簡単に作れそうに見えますが、とても難しい事です。いろんな要素が混ざり合っているにもかかわらず、全体を通して完璧な調和をみせているからこそ成り立っているんですね。

ここにシェフの美味しい料理と気さくな人柄も混ざり合い、最高のリストランテの完成です。特別な人と一緒に行きたい、その様な空間でした。
私も今度は是非特別な日に予約して、シェフのお料理がお皿にのった状態を体験したいです!

さて、現場好き広報の現地レポートは今後どんどん続けていきたいと考えておりますので、皆さん是非ご期待ください!様々な視点から魅力をお届けしますよ~!

次の現場がもう楽しみです~。

(おわり)

ちょっとおまけ

< 広報‘s 推しポイントのコーナー >
今回、私の推しは床です!!!
それぞれの部屋で床の素材が違うのですが、すべて素敵なんですよ!個々の空間に合っていて、繊細な気品とずば抜けたセンスの良さを感じます。現地に訪れた際は、是非そこもみて頂きたいポイントです。
探してみてくださいね♪