SIRIUS MAGAZINE

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シリウスマガジンでは、最近のお仕事や社内の様子、
照明の話など様々な情報を発信していきます!

2020.10.28

vol.13[15周年特別企画③ 最終話]意外な特別体験!

四方

一番大変だった点はどこですか?

戸恒

そうだな~。実は意外な所が大変だったんだよ(笑)。ある時、家が出来たって藤本さんから連絡がきて、「すごく綺麗でした。」って言ってもらえたんだ。良かった~と思って喜んでいたところへ、「戸恒さん見に行きます?誰も立ち会えないけど。」って言われてね。遠かったんだけど単独で写真を撮りに行ったんですよ。行ったらお家の方が総出で迎えてくれて、ご馳走を一緒にいただきました。まさかそこまでのことになると思っていなかったから、それが一番緊張しましたね(笑)。

四方

そんな事あるんですね(笑)。その時は家主の方はもう引っ越されていて、しばらく住まわれていたんですよね。感想とかはどうでした?ユーザーに住み心地を聞くチャンスじゃないですか!

戸恒

そうそう!とっても明るいご主人で、笑いながら、いや~寝る時に星を見ながら寝れるのがとにかく最高!っておっしゃってましたね。

四方

そんな家、なかなか無いですからね(笑)!室内に対しての感想はありました?

戸恒

使いづらいという感想はなかったな~。明るくてとても気持ちがいいっておっしゃってたね。ただ、夏場は日差しが作る四角い日向から逃げ回るように室内を移動しているって(笑)。あっもちろん照明は綺麗だね~って言ってもらえました!

四方

こんな家が建ってたら、近所の人は見に来ちゃいそうですよね。

戸恒

周りは普通の日本家屋ばかりだし、さらにこの建物は敷地境界ギリギリに壁が建っているものだから周りと比べてボリューム感がすごいんですよ。すごく目立ってた(笑)。

四方

戸恒さんとしては、どこを一番気入ってますか?

戸恒

やっぱり陰影かな。狙ってたものがバッチリ出来た。光で照らされた白や、空の色を拾った青いシルエットとか、樹木の陰影とか様々な表情がある。個人的には照明デザインをする時には、一番明るい光から一番暗い光まで存分に使いきって表現したいっていうのがある。そういう意味では、小さいプロジェクトだけど、想いを100%実現出来たプロジェクトだよね。

四方

今回も、実に興味深いお話しを聞くことが出来ました。今はだんだんと少なくなってきているスケッチでの検討など、大変参考になります。そういった経験の積み重ねが照明デザイナーとしてのスキルアップになっていくんですね。
学生の方達も、「House N」の話が聞けて面白かったと思います。学校での設計見本に使われる事も多いそうなので、是非照明プランについても自分なりに考えて欲しいですね!

また次回の「シリウスプロジェクト探訪」乞うご期待です!