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2026.08.03

vol.29[ 20 周年特別企画 ~万博照明デザインレポート~ ] 第2回 万博照明デザインレポート Cゾーン、Dゾーン

万博の照明デザインレポートは、まだまだ続きます!
第2回は、Cゾーン(福重担当)、Dゾーン(佐々木担当)をご紹介します。

まずは、福重が担当したCゾーンです。

彼女にとっての 第3位は、休憩所4です。
こちら私、四方も気になっており、昼間見ても面白いデザインなのですが、夜間の照明デザインも中々考えられたものになっています。
波打ったようなかご状のデザインと、隆起した土の接点の箇所に植物がうえてあり、
そこに光が内包されています。ぽつぽつとあかりが灯っていて、何とも不思議な光景です。洞窟から外の月明りの森を見るような静かな気持ちにさせてくれる休憩所となっていました。

第2位は、NTTパビリオンです。
こちらはシリウスで照明コンサルタントを担当したパビリオンになります。NTTパビリオンは、自分と他者、人間と自然、リアルとデジタルといった二項対立を解消し、
人・自然・デジタルのふるまいが光の粒子のように混ざり合うボーダレスな世界を表現すべく、来場者の記憶や感情を呼び起こして、「感情を纏う建築」として長く心に残る体験をめざしています。
風で揺れる外層のカラフルな布には内部の人々の影が映り、その幻想的な雰囲気により存在感を放っています。
カーボンファイバーワイヤーから床に落ちた丸い光も、そこに立ってみたいという衝動にかられるようで、多くの人々が立ち止まっていました。
建築と光の遊び心がリンクしたパビリオンとなっています。

第1位は、大阪ヘルスケアパビリオンです。
「REBORN」をテーマに、未来にて実現を目指すヘルスケアや都市生活の体験、iPS細胞をテーマにした再生医療の可能性を発信するパビリオンです。
外層の色の変化や水中照明が計画されており、仮設でありながら様々な光の変化を楽しむことが出来るパビリオンとなっています。

特別賞は、トイレ6です。
壁面間接照明と手摺照明で構成されたシンプルな空間ですが、納まりも綺麗です。上まで上がると、眼下に広がる万博会場全体の光がよく見える隠れベストスポットとなっていました。階段に座って休憩も出来、手摺照明を手元あかりにして地図を見たり、メモを取ったりしている人もいました。トイレと休憩所を兼ねた素晴らしい照明計画になっています。

<四方考察>
トイレ6が気になりました。
トイレという機能を持ちながら、休憩スペースも兼ねており、万博会場の景色も眺めることが出来るので、一石二鳥のトイレですよね。ポール灯などを使わず、間接照明だけで成り立たせているのも魅力的でした。

続いては、佐々木が担当したDゾーンです。

彼女にとっての 第3位は、スペインパビリオンです。
このパビリオンは、海と太陽を模したデザインになっており、地上からと大屋根リング上の高所からの見え方の違いがあるのも魅力の1つです。
佐々木は地上からだけでなく、大屋根リング上からの見え方も調査し、発表してくれました。
大屋根リング上から見るとフラメンコのライブステージがよく見え、活気のある様子が伺えて、さらにこのパビリオンの魅力が増しています。

第2位は、ブルーオーシャン・ドームです。
こちらも大屋根リング上から調査してくれたので、とてもわかりやすいですね。
このパビリオンは、2つの半球が水盤の上に浮かんでいるのですが、光の見せ方を変えており、片方は内側から光が漏れ出し、片方は外から水中照明でライトアップしています。
シンプルなデザインではありますが、昼は真っ白な同じ素材の球体が2つあるだけに対し、夜はその2つの見え方が変わるので、照明デザインが建築に新たな魅力を作っています。

第1位は、インドパビリオンです。
このパビリオンは、大屋根リング上からだけ見える特別な仕掛けが設けられており、屋上にある7万2千個のLEDメディアファサードが巨大な映像を流しています。外観照明に華やかさもありますが、大屋根リング上からの視点という特別な存在を考慮した照明計画となっている所に魅力を感じたそうです。

特別賞は、タイパビリオンです。
このパビリオンは、建物の半分がミラーとなっており、片側だけ実在する建築が写り込み、完成するデザインとなっています。
ちょっと明るすぎるのではという印象もありますが、仮設のイベントという事であれば、華やかな光も大切という事で、人の目を惹きつけ、フォトスポットとして賑わっていました。

<四方考察>
私が気になったのは、スペインパビリオンです。
階段状の構造を使い、地上からと大屋根リング上からの見え方の変化について考慮しているところが面白いです。
大屋根リング上から見ると、人々が階段を上がりながら半円状のステージに向かっていく様子は、まるでスペインの物語の挿絵を見ているかのようでした。

4人目まで発表しましたが、担当者それぞれの個性的な意見が輝いていますね!
着眼点が違うところも面白いです。
残すところ、あと2人です。しばしお付き合いを!

(つづく)