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シリウスマガジンでは、最近のお仕事や社内の様子、
照明の話など様々な情報を発信していきます!

2020.04.22

vol.06[特別インタビュー① 後編]照明デザイン事務所でアルバイトから照明デザイナーへの道

四方

じゃあそのアルバイトをした時に、仕事として照明デザインにとても魅力を感じたって事ですか?

戸恒

そうだね。大学の授業より勉強になったんだよね(笑)!
図面をみて模型をひたすら作っていただけなんだけど、そこに社会人がいて、どんどん教えてくれるわけ。こっちはどんどん質問攻めにするから、個人授業みたいな感じでさ。自分で模型を作りながら考えていくと、大学の授業ではイメージをつかめなかった「どうして建築にこの様な光が必要か」とか、空間がわかり出すんだよね。このアルバイトは、建築の勉強にもとても役立ったね。1年半やってみて照明デザイナーの仕事って楽しそうだなと思った。

四方

確かに学生のうちって自分がやらされている課題の意味とかあまりわからないですよね。

戸恒

何度も言うんだけど飽き性だから(笑)。
一度に色々なプロジェクトに関われる照明デザインって面白そうだなと思った。色々なタイプの建築家の設計が見れるのも自分にとって魅力的だったね。複数の建築家の事務所に勤めている感覚になったというか。

四方

アルバイトの時はどんな仕事をしていたんですか?

戸恒

ほぼ模型作り(笑)。あとは何千枚という写真のスライドにシールを貼る仕事。

四方

それ楽しかったんですか(笑)?

戸恒

楽しかったよ!プレゼン資料の切り貼りとか。

四方

プレゼン資料の切り貼り!今だったらパソコンで一瞬なのに…。
でも、好きだと思える事なら、何でも楽しいですよね!

戸恒

写真スライドのシール貼りは特に楽しかったね!
なんてったって、シールを貼りながら写真の勉強が出来るんだから。
こういう風にとったらかっこいいんだとか、自分に知識を蓄積できた時間だったな。質問したい事があったら、すぐ会社の人に出来るしね。

四方

そこから照明デザイナーという仕事に興味を持ち、今日の戸恒さんに繋がっているのですね。
まず興味がある世界に飛び込んでみるというのは、非常に重要なことかもしれません。今はインターネットで何でも調べる事ができますが、その仕事場でしか味わう事が出来ない経験もありますよね。
今、シリウスマガジンをみている照明デザインに興味を持っているけど、少し迷っている学生さんにメッセージをお願いします。

戸恒

好きこそものの上手なれってあるけれど、本当にそれはあると思うんだよね。本当の趣味を仕事にするっていうのは大変な事だと思うんだけど、ちょっと好きな事なら仕事にするのは全然ありだよね。
照明デザイナーであれば、沢山の仕事に関われるし、そのプロジェクトの中で1つの専門的な立場を築いて参加できる訳ですよ。
建築の全部は出来ないけど、照明デザインの部分であなたに参加して欲しいって言われるのはものすごく名誉な事だし、やりがいを感じる仕事だと思う。
照明の世界はものすごく楽しいし、極めたら立派な仕事人になれます。

四方

意外と建築は好きだけど、仕事にして嫌いになりたくないという人には、いいかもしれないですね(笑)。

戸恒

確かにそうかもしれないね。建築をやろうとするとものすごく沢山の事をしなきゃいけないしね~。照明の方がやる仕事の種類が少ないから気楽なんだろうな(笑)。
しかも、多くのプロジェクトに携われるから、協働するプロの設計者たちからいろいろ学べるのはとても大きな魅力だね。
建築とは全然離れないし、かといって建築の重さ、大変さからは少しだけ自由だったりするのは悪くないよ。

四方

ちょっと照明デザインに興味あって、建築大好きでもいけますよね!

戸恒

むしろ建築が好きって事がおおいに役立つと思う。

四方

照明デザインに興味ある方は是非、シリウスにアルバイトに来てください(笑)。怖がらずに体験しに来てみてください。

戸恒

照明デザインの世界は、まだまだ面白くなると思いますよ~。


(おわり)